
学校のPTA広報委員に選ばれ、「今年から行事の写真を撮らなければいけない…」と不安を抱えている保護者の方は多いのではないでしょうか。普段から子供の写真を撮るのが好きでも、広報誌という「印刷物」に載せるための写真を、限られた環境の中で確実に撮影するのは勝手が異なります。
この記事では、カメラ初心者や広報担当になったばかりの方に向けて、学校行事別にどのような撮影をすべきかという結論から、スマートフォンや一眼レフなどの機材別の具体的な撮り方のコツ、そして失敗しないためのポイントを詳しく解説します。
結論から申し上げますと、PTA広報誌のために写真を撮る際、カメラの専門知識よりも遥かに重要なルールが2つあります。
1つ目は、「被写体の周りに十分な余白を残して撮ること」です。広報誌のレイアウトは後からデザイナー(または編集担当者)が組みます。最初からデジタルズームなどを使い、被写体を画面いっぱいに撮ってしまうと、縦横の比率を変更したい時や、写真の上にタイトル文字を乗せたい時に、使えるスペースが全くなくなってしまいます。
2つ目は、「子供の顔が写っていない風景や小物の写真をたくさん撮っておくこと」です。近年の学校現場では、写真の掲載(顔出し)NGの児童への配慮が欠かせません。青空、校舎、花壇、運動会の入場門、子供たちの後ろ姿や足元だけの写真など、「顔は写っていないがその場の雰囲気が伝わる素材写真」が、実際の広報誌作りにおいて最も重宝される救世主となります。
撮影に使用する機材によって、得意なシーンや気をつけるべきポイントが異なります。
最も手軽で、広角(広い範囲)の撮影が得意です。入学式の全景や、教室全体の雰囲気などを撮るのに適しています。
スマホよりもレンズの性能が良く、遠くのものを綺麗に引き寄せる「光学ズーム」がついているのが強みです。
背景を美しくぼかしたり、暗い体育館でもノイズを抑えて明るく撮ったりできる最強の機材ですが、操作にはある程度の慣れが必要です。
最後に、PTA広報でよく撮影する代表的な行事ごとに、どのような写真を狙うべきかをまとめました。
PTA広報のカメラマンは、プロのように「その場での完璧な一枚」を撮る必要はありません。デザイナーや編集担当者が後から使いやすいように、「余白のある写真」「縦横のバリエーション」「顔出しNGに配慮した風景素材」の3つを意識して、たくさんの素材を集める(多めに撮っておく)という心構えで、ぜひ行事撮影を楽しんでください。
1987年広島生まれ。
プロカメラマンマッチングサービス「TOTTA」や写真撮影・動画撮影サービス「deltaphoto」を手掛けるカメラマン。キヤノンユーザ。ビジネス撮影で日本全国出張撮影しています。