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一眼レフカメラで集合写真をバッチリ撮る方法

一眼レフカメラで集合写真をバッチリ撮る方法

一眼レフカメラで集合写真をバッチリ撮る方法

会社の入社式、クラブ活動、友人の結婚式などなど…フォーマルな場で集合写真を撮るとき、ピントをきちんと合わせ、ブレないように撮るにはどうすればいいでしょうか。

簡単にみえて難しいのが集合写真。最前列から最後列まできちんとピントを合わせ、ブレないように撮らなければなりません。そして、パーティ会場のように暗い室内のシチュエーションも多くあります。もちろん被写体の、表情も気にしなければなりません。

集合写真の撮り方テクニック 技術編

tripod photo

ブレないために「三脚」を使おう

写真にブレは大敵です。手持ちでブレずに取れない状況では、三脚にきちんと据えて撮りましょう。

また、いくら三脚を据えていて手ブレは防げても細かな被写体ブレが生じる可能性がありますので、筆者は最低でも1/80以下のシャッタースピードにはしないように心がけています。

ただし、会場が十分に明るく手ブレの心配がない場合には三脚の使用が難しい場合にはその限りではありません。

前から後ろまでピントをあわせるために「絞る」

集合写真で最も重要な事は、「きちんと全員の顔が写っていること」です。大人数の集合写真の場合、何列かで撮ることになりますが、一列目から最終列まではっきりとピントをあわせるためには、きちんと絞ることとが大切です(そのためシャッタースピードも落ちますので、三脚があると安心です)。

列の数や、ズームの具合によって状況は変わりますが(望遠側になればなるほどボケやすくなります)、撮影モードを「絞り優先」(キヤノンなら「Av」、ニコンなら「A」)に切り替え、絞りをF8周辺にして撮影することである程度全体的にピントをあわせることができるでしょう(テスト撮影をして、ピントの合い方を確認してみましょう)。

フラッシュを焚こう

camera strobe photo
Photo by MattysFlicks

光量を確保するためには、フラッシュを焚きましょう。フラッシュを使うことで、被写体の方々に「今撮られた」というのを認識させる効果もあります。

ISO感度は高めに

暗い室内で撮影することも多くあります。集合写真は、まずはきちんと写っていることが大切です。ある程度絞るためにも、感度は高めにすることはあります。

私が使っている、高感度に強いNikon D4の場合ですと、ISO2500〜3200程度までは問題なく上げます。ただしこれはフラグシップ機の場合ですので、通常の一眼レフカメラですと、ISO1600〜2500程度を上限に考えたほうが良さそうです。

絞りを開けて撮っても良い場合

絞って撮る理由は最前線から最後列までピントをあわせるためです。なので、奥行きのない一列での集合写真であれば、絞りを開け、背景をぼかしても問題ないでしょう。

「望遠側」で歪みを防ごう

「前から後ろまでピントをあわせるために『絞る』」で書いた通り、望遠側で撮れば撮るほど、背景はボケやすくなってしまいます。しかしだからといって、広角側で撮ってしまうと写真の両端がどうしても歪んでしまいます。

集合写真の大前提は「全員がきちんと写っていること」です。そのため筆者は50mm以上の画角で、F8位上に絞り込み、撮影するよう気をつけています。ある程度望遠側にすることにより、歪みも気にならなくなります。

複数列になっての撮影の場合は、前列の人の頭にかぶって、顔が隠れてしまう方もいらっしゃいます。立ち位置の調節も撮り手の仕事です。冒頭に「簡単にみえて難しいのが集合写真」と書きましたが、慣れれば問題なく撮れるようになります。

集合写真の撮り方テクニック コミュニケーション編

技術編では、カメラの技術的にどのような撮り方をすればよいかを書きました。しかし、撮る対象が人である以上、技術だけでは不十分です。

いくらブレずに、全員にピントがあっていて、歪みがない写真でも、撮られる側がぶすっとしていたら、良い写真ではないでしょう。

笑顔で楽しそうな職場や友人であることを見せる集合写真を撮るTipsです。

被写体の方の立ち位置を確認する

筆者は集合写真撮影の現場に入った時には、まず皆さんと挨拶や日常会話をすることで、人達の立ち位置や関係・キャラクターなどを確認します。

例えば結婚式であれば、その後撮影時に声をかける対象として、新郎が良いか、新婦が良いか…などです。

一枚目はテスト(捨てカット)と割り切る

最初に撮影するのは、テスト撮影を兼ねた「捨てカット」と割り切ります。

「偉い人」や「主役」を"いじる"

一枚目に撮影したカットを背面液晶で確認すると、社長さんなど偉い人は表情が固くなっている場合もあります。そこですかさず、「社長!表情が硬いです!」と声をかけるのです。勿論これは「新郎」でも「部長」でも良いわけですが、それにつられて周りの方々が笑顔になってくれるので、その後はとにかく連写!これだけです。

集合写真は、きちんと撮ったとしても必ず誰かは目をつむったり表情が崩れてしまいがちです。連写が基本です。

また、笑顔の写真を撮るためには「ジョークを言おう」という話がよくありますが、お笑い芸人ではないカメラマンに大勢を同時に笑わせるのは至難の業です。集合写真の撮影でジョークを言い、より表情を硬直させているカメラマンを、筆者は何度も目撃しています。

※その場の雰囲気によっては勿論出来ないこともありますし、やらないほうがいいこともあります(かしこまった表情のほうが良い場合も)。状況によって判断しましょう。

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この記事を書いた人

1987年広島生まれ。

プロカメラマンマッチングサービス「TOTTA」や写真撮影・動画撮影サービス「deltaphoto」を手掛けるカメラマン。キヤノンユーザ。ビジネス撮影で日本全国出張撮影しています。

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