
集合写真は人数・場所・立ち並び方が事前に整理されているかどうかで、当日の進行がまったく変わります。大人数になればなるほど、準備不足が時間のロスに直結するため、カメラマンへの事前共有が特に重要なジャンルです。
全社員なのか特定の部署のみなのかを明確にし、撮影対象者には事前に日程・集合場所・服装を通知しましょう。「知らなかった」「服装を準備していなかった」という事態が最もよくあるトラブルです。
撮影場所の広さと段差(ひな壇・階段・屋外スペースなど)を事前にカメラマンに伝えましょう。立ち位置の隊形案(前列・中列・後列の人数配分など)もある程度決めておくと当日の整列がスムーズです。屋外の場合は天気・日差しの方向・背景の確認も必要です。
撮影を検討している場所の図面や寸法、現場の写真やレイアウト図があれば、事前にカメラマンと共有しましょう。過去にその場所で撮影された集合写真の雰囲気がわかると、仕上がりのイメージをより具体的に伝えられるためなお理想的です。また、フォーマルな撮影なのか、やや砕けた雰囲気でよいのかを事前に伝えておくと、カメラマンも撮影スタイルを準備しやすくなります。
全体の集合写真だけでなく、部署ごと・役職ごと・新入社員のみなど、複数のカットが必要な場合はすべてリストアップしてカメラマンに伝えてください。カットが多い場合は撮影順も事前に決めておくと効率よく進みます。
人数が増えるほど、全員が並び終えるまでの時間も長くなります。以下を参考にスケジュールを組みましょう。
また、イベントやパーティでの集合写真の場合は、参加者が飲酒しているかどうかも重要なポイントです。飲酒後は動作がゆっくりになる傾向があり、全員が並び終えるまでに通常より時間がかかります。スケジュールに余裕を持たせるとともに、カメラマンにも事前に状況を伝えておきましょう。
撮影人数が多い場合、全員を一度に収めるために高い位置からの撮影が必要になることがあります。その際に使われるのが「脚立」または「ひな壇」です。
ひな壇を自前で所有しているカメラマンは非常にまれです。学校写真を専門とするカメラマンであれば集合写真用のひな壇を持参できるケースもありますが、基本的にはホテルや会場側に設置を依頼することになります。
一方、ひな壇ほど本格的な設備が不要な場合は脚立を使って撮影することも多く、ホテルでは貸し出してもらえるケースが一般的です。ただし近年、安全面を理由に外部カメラマンへの貸し出しを断るホテルも増えてきているため、事前確認が必要です。
ホテル側へ脚立の借用を依頼する際に「どのくらいのサイズが必要ですか?」と聞かれたら、「六尺脚立程度」と伝えれば、一般的な集合写真のほとんどに対応できる高さが確保できます。
カメラマンへの依頼を検討する前に、依頼先の種類ごとの費用感を把握しておきましょう。
【経歴】 1987年、広島県生まれ。2006年より報道の現場で活動を開始し、政治・社会・経済ニュースの取材撮影に従事。これまでに1万人以上のタレント・著名人を撮影。2014年10月、ビジネス撮影に特化した写真事務所「deltaphoto」を設立。2017年4月、株式会社デルタクリエイティブとして法人化。現在は、これまでの経験をもとに「ビジネスにおける写真の価値」を再定義し、撮影現場のディレクションおよび品質管理に専念。あわせて、同社プラットフォームを通じて「プロフェッショナルの技術」と「ユーザーの想い」を繋ぐ活動に注力している。
【主な撮影・ディレクション実績】(順不同・敬称略)グーグル合同会社 / 三菱商事株式会社 / ボストン・コンサルティング・グループ / 株式会社NTTドコモ / 東京地下鉄株式会社(東京メトロ) / 日本テレビ放送網株式会社 / 株式会社サイバーエージェント / 株式会社集英社 / 株式会社ソニー・ミュージックレーベルズ / 経済産業省 / 東京大学 / スペイン大使館 ほか多数