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民泊・Airbnb物件の写真を自分で撮影する方法|予約率を上げる撮影のコツ

民泊・Airbnb物件の写真を自分で撮影する方法|予約率を上げる撮影のコツ

民泊・Airbnb物件の写真は、検索結果のサムネイルとして表示され、ゲストが予約を決める最初の判断材料になります。Airbnbが10万件以上のリスティングを分析した調査によると、プロ品質の写真を使った物件はアマチュア写真と比べて予約数が最大40%増加したとされています。逆に言えば、写真を改善するだけで予約率が大きく変わるのが民泊運営の特徴です。このガイドでは、民泊オーナーが自分のスマートフォンで予約率の上がる写真を撮るためのポイントをすべてまとめました。

撮影前の清掃・準備が仕上がりを決める

どれだけ撮影テクニックが優れていても、部屋が散らかっていたり清潔感がなければゲストの心は動きません。撮影前に以下の点を徹底してください。

ベッドのシーツはシワひとつない状態に整えます。枕やクッションも整列させましょう。ゴミ箱・洗剤ボトル・コード類・日用品など生活感の出るものはすべてフレーム外に片付けます。バスルームの水垢・石鹸カス・鏡の汚れ、キッチンシンクの水垢も撮影直前に拭き取ってください。窓ガラスも清掃しておくと、自然光を取り込んだときの明るさが格段に変わります。

室内のすべての照明を点灯させ、カーテンを全開にした状態でスタートしましょう。

光の使い方:晴れた日の日中が鉄則

室内撮影において最も大切なのは光の確保です。晴れた日の午前10時〜午後2時頃が、自然光が柔らかく均一に入り込む最適な時間帯です。この時間帯を狙ってスケジュールを組みましょう。

フラッシュは原則オフにしてください。フラッシュを使うと室内が平面的になり、影と白飛びが混在した不自然な写真になります。カーテンを開けて自然光を最大限に取り込み、暗い部分は露出補正で明るめに調整するのが正しい方法です。

自然光だけでは暗い場合は、電球色(オレンジ系)の照明をすべて点灯させましょう。昼白色・昼光色の蛍光灯は全体が青白く写りやすいため、可能であれば撮影時は電球色のライトに統一するのがおすすめです。

夜間の雰囲気カットも1〜2枚撮っておくと、昼間の写真との組み合わせでリスティングのバリエーションが広がります。間接照明・キャンドル・ムードライトをうまく活かして、落ち着いた雰囲気を演出しましょう。

カメラの設定:スマートフォンで十分対応できる

スマートフォンのズームを使わずに近くで撮ると、広角レンズの影響で壁・床・家具の形がゆがんで写ります。ズーム倍率を1.5〜2倍程度に設定してからスマートフォン本体を前後に動かして構図を決めましょう。

画面上でピントを合わせたい部分(部屋の中心・ベッドなど)をタップし、太陽マークを少し上にスライドして露出を明るめに調整すると、清潔感のある明るい仕上がりになります。HDRモードはオンにしておくと、窓からの逆光が強い場面でも白飛び・黒つぶれを防いでくれます。

写真は横向き(ランドスケープ)で統一してください。ポータルサイトのサムネイルはほぼすべて横長フォーマットで表示されるため、縦向きの写真はトリミングで見切れてしまいます。

場所別の撮り方ガイド

寝室・ベッドルーム

最も重要なカットです。部屋の隅(ドア付近)から対角線方向に向けて撮るのが基本で、ベッド全体・枕・インテリアが画面に入るようにします。カメラの高さはベッドの高さより少し低め(床から80〜100cm程度)に設定すると、天井の圧迫感が減り部屋が広く見えます。ベッドメイクは完璧な状態で。シーツの素材感・白さが清潔感の決め手になります。

リビング・ダイニング

ソファ・テーブル・テレビなど、ゲストが過ごす空間全体が伝わる構図で撮ります。観葉植物・クッション・照明器具などインテリアのポイントが自然に写り込むよう配置を整えてから撮りましょう。狭いスペースでも、部屋の角から対角線方向に向けて撮ると奥行き感が出ます。

キッチン

調理器具・洗剤・スポンジはすべて片付け、シンクを清潔にしてから撮影します。IHまたはガスコンロ・電子レンジ・冷蔵庫などの設備がわかるカットも撮っておきましょう。引き出しや棚の収納量を見せるカットも1枚あると、長期滞在を検討するゲストへの訴求力が上がります。

バスルーム・シャワールーム

水回りの清潔感を重視するゲストは非常に多いです。浴槽・壁・鏡・水栓まわりの水垢を完全に落としてから撮影してください。ドアを開けた位置から正面に向けて横向きで撮るのが基本です。タオルは白系で統一してきれいに折りたたんだ状態で置いておくと、ホテルライクな清潔感が演出できます。

トイレ

便座のふたは閉じた状態で撮影します。縦に細長いスペースのため、縦向きで撮ると雰囲気が伝わりやすいです。

玄関・エントランス

靴・傘などはフレーム外へ。明るく清潔な状態にしてから、玄関から室内方向に向けて奥行きが出るよう撮影します。

バルコニー・テラス・庭

景色・日当たり・広さが伝わるよう、内側から外の景色に向けて横向きで撮ります。海・山・公園などの眺望がある物件は、その景色こそが最大の武器です。広角で大きく入れてください。

アメニティ・設備の写真は必ず撮る

民泊の写真で多くのオーナーが見落としているのが「アメニティ・設備の細部」です。文章で「シャンプー完備」と書くより、実際に置いてある写真の方がゲストに安心感を与えます。

シャンプー・コンディショナー・ボディソープなどのアメニティ類は、バスルームに整然と並べた状態で撮影しましょう。カトラリー・食器・グラス類はキッチンのカウンターや棚に並べて1枚撮っておくと「どんな調理道具があるか」がひと目でわかります。コーヒーメーカー・電気ケトル・トースターなどの家電も見えるように配置して撮影してください。Wi-Fiルーター・テレビのリモコン・チェックインの案内書なども1枚撮っておくと安心感につながります。リネン・タオルは白やアイボリーで統一して折りたたんだ状態で撮ると、清潔感と高級感が同時に伝わります。

外観・周辺環境の写真

建物の外観は晴天の日に正面から撮ります。入り口・表札・ポストなどのクローズアップも1枚あると、初めて来訪するゲストへの安心材料になります。

最寄り駅の出口・近くのコンビニやスーパー・公園・観光スポットなど、周辺環境の写真も数枚撮っておきましょう。特に海外からのゲストは「駅から何分か」よりも「駅の見た目や雰囲気」で判断する場合が多く、周辺環境の写真はアクセスの良さをビジュアルで伝える有効な手段です。

ポータルサイト別:写真のポイント

Airbnb

検索結果のサムネイルは正方形にトリミングされて表示されます。リスティングページでは横向きで表示されるため、横向きで撮影した写真が最も効果的です。最初の5枚の写真が予約率に最も大きく影響するため、最も魅力的なカット(通常はベッドルームまたはリビング)をトップに配置しましょう。写真を定期的に更新するとリスティングがアクティブと認識され、検索順位が上がりやすくなるとされています。数週間に1度、写真の順番を入れ替えるだけでも効果があります。

Booking.com

部屋ごとにカテゴリを分けて写真をアップロードできるため、「ベッドルーム」「バスルーム」「リビング」「キッチン」「外観」など種類別に整理して登録しましょう。写真に日本語・英語のキャプションを添えると、海外ゲストへの訴求力が上がります。

じゃらん・楽天トラベル

日本人ゲストをメインターゲットとしているため、和の要素(畳・障子・和食器など)がある場合はそれを前面に出すと差別化になります。季節感のある写真(桜・紅葉など周辺の景色)も反応が良い傾向があります。

写真の枚数と構成

各ポータルサイトは多数の写真をアップロードできます。最低でも20〜30枚は用意しておきましょう。同じ部屋でもアングルを変えて3〜4枚撮っておくと、後から選ぶ幅が広がります。

目安として、寝室(3〜4枚)、リビング・ダイニング(3〜4枚)、キッチン(2〜3枚)、バスルーム(2〜3枚)、トイレ(1〜2枚)、アメニティ・設備(3〜5枚)、外観・エントランス(2〜3枚)、周辺環境(2〜3枚)、夜間の雰囲気(1〜2枚)という構成が基準になります。

写真の質が予約率に与える影響:データまとめ

「写真を撮り直すだけで本当に予約が増えるのか」という疑問を持つオーナーも多いですが、複数の調査データがその効果を裏付けています。

Slyadnevおよびnowistayが紹介するAirbnb社の内部分析によると、プロ品質の写真に切り替えた物件はアマチュア撮影の写真と比べて予約数が最大28〜40%増加し、収益も最大40%向上したとされています。

カーネギー・メロン大学によるAirbnbリスティング13,000件以上・写真約51万枚の16ヶ月追跡研究によると、写真品質を改善したリスティングは平均で約17.5%の予約増加が確認されたとされています。また、カバー写真にリビングルームを使用したリスティングは、他の部屋や外観写真を使ったリスティングと比べて約35%高い予約率を記録したとも報告されています(CasaoEste記事より)。

PriceLabsによる1万件超のAirbnbリスティング調査によると、88%のリスティングに写真・テキスト・情報の質に問題があり、それらが表示数・信頼・予約への転換率を直接的に損なっているとされています。

OpenAirHomesの2025年レポートによると、高品質な写真・適切な見出し・動的価格設定を組み合わせたリスティングは、類似物件と比べてページビューが120%以上多く、予約転換率(CVR)も0.30%対0.16%と約88%の差が生まれたとされています。

参考文献

撮影料金、すぐにわかります。

この記事を書いた人

【経歴】 1987年、広島県生まれ。2006年より報道の現場で活動を開始し、政治・社会・経済ニュースの取材撮影に従事。これまでに1万人以上のタレント・著名人を撮影。2014年10月、ビジネス撮影に特化した写真事務所「deltaphoto」を設立。2017年4月、株式会社デルタクリエイティブとして法人化。現在は、これまでの経験をもとに「ビジネスにおける写真の価値」を再定義し、撮影現場のディレクションおよび品質管理に専念。あわせて、同社プラットフォームを通じて「プロフェッショナルの技術」と「ユーザーの想い」を繋ぐ活動に注力している。

【主な撮影・ディレクション実績】(順不同・敬称略)グーグル合同会社 / 三菱商事株式会社 / ボストン・コンサルティング・グループ / 株式会社NTTドコモ / 東京地下鉄株式会社(東京メトロ) / 日本テレビ放送網株式会社 / 株式会社サイバーエージェント / 株式会社集英社 / 株式会社ソニー・ミュージックレーベルズ / 経済産業省 / 東京大学 / スペイン大使館 ほか多数

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