
入社式の式典写真は採用ブログ・Wantedly・HPなどで使用される重要な素材です。スマートフォンや社内の一眼レフカメラで撮影するケースも多いため、機材を問わず実践できる内容を中心に解説します。
フォーマルな式典会場では照明が暗いケースが多くあります。基本的な考え方は「できるだけ明るいレンズを使い、手ブレが出ないシャッタースピードを確保しながら、ISOを上げて露出を補う」です。具体的な数値は機材や会場の照明条件によって変わるため、撮影前に試し撮りをして調整してください。フラッシュの使用可否は会場側に必ず事前確認してください。
スマートフォンで撮影する場合は、カメラを横位置(横向き)で持って撮影するのが基本です。多くの採用媒体やウェブサイトは横長の画像を想定したレイアウトになっているため、縦位置で撮影すると後から使いにくくなることがあります。
入社式は一般的に、開式の辞 → 社長・役員の式辞・挨拶 → 辞令交付 → 新入社員の代表挨拶 → 閉式の辞という流れで進みます。各シーンごとに押さえておきたい撮影ポイントをまとめます。
入社式の集合写真では、新入社員を中央に配置し、社長・役員・人事担当者は左右に並ぶレイアウトが一般的です。入社式の主役は新入社員であり、新入社員が主役として伝わる構図にすることで、歓迎の気持ちが自然に写真に表れます。
並び方の基本ルールとして、前列中央を新入社員に、その隣に社長・役員を置く形が、バランスよく「新人を主役として迎えている」雰囲気を伝えられます。段差がある場合は、身長の高い人を後列に、低い人を前列に配置すると全員の顔が写りやすくなります。前後の人数バランスは「前列 < 後列」になるよう調整し、全体の輪郭が台形になるよう意識すると安定感のある構図になります。
入社式の後に社員証用の顔写真を撮影するケースも多くあります。証明写真的な用途のため、光の当て方がとくに重要です。
蛍光灯の真下やスポットライトの下は明るく見えますが、顔の下に影がドンと落ちたり、オレンジ色の光が当たって写真全体が赤みがかったりすることがあります。
そのような場合は、窓のそばを活用するのがおすすめです。撮影者が窓を背にして立ち、被写体となる人に窓の方向を向いてもらうと、正面から自然光が均一に当たり、顔全体がきれいに明るく映ります。曇りの日の窓際は光が柔らかく拡散するため、証明写真に適した均一な光が得られます。
明るさ・色温度・コントラストを統一し、式典全体で統一感のある仕上がりにしましょう。採用サイトや掲載先が指定するファイルサイズに合わせて保存すると、掲載作業がスムーズになります。
【経歴】 1987年、広島県生まれ。2006年より報道の現場で活動を開始し、政治・社会・経済ニュースの取材撮影に従事。これまでに1万人以上のタレント・著名人を撮影。2014年10月、ビジネス撮影に特化した写真事務所「deltaphoto」を設立。2017年4月、株式会社デルタクリエイティブとして法人化。現在は、これまでの経験をもとに「ビジネスにおける写真の価値」を再定義し、撮影現場のディレクションおよび品質管理に専念。あわせて、同社プラットフォームを通じて「プロフェッショナルの技術」と「ユーザーの想い」を繋ぐ活動に注力している。
【主な撮影・ディレクション実績】(順不同・敬称略)グーグル合同会社 / 三菱商事株式会社 / ボストン・コンサルティング・グループ / 株式会社NTTドコモ / 東京地下鉄株式会社(東京メトロ) / 日本テレビ放送網株式会社 / 株式会社サイバーエージェント / 株式会社集英社 / 株式会社ソニー・ミュージックレーベルズ / 経済産業省 / 東京大学 / スペイン大使館 ほか多数