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採用写真を変えると応募数が変わる理由|データで見る写真の効果

採用写真を変えると応募数が変わる理由|データで見る写真の効果

「採用サイトの写真、社員がスマホで撮ったもので十分かな」「フリー素材でも問題ないでしょ」——そう思っている採用担当の方は、ぜひこの記事を読んでみてください。

写真の種類ひとつで、応募数が大きく変わるという調査結果が、複数の機関から報告されています。本記事では「どの調査が何を示しているか」を出典とともに整理しています。

まず結論から:写真で応募率はこれだけ変わる

写真の種類 応募・CVRへの影響
スマホで撮影した写真 直帰率が上がりやすく、CVR低下のリスクあり
フリー素材・ストックフォト 実写よりCTR・CVR・問い合わせ件数が低くなる傾向(CXL Institute調査)
プロによる撮り下ろし写真 問い合わせ・応募が20〜50%増加する事例が複数報告

「写真でそこまで差が出るの?」と思われるかもしれません。具体的な数字を、調査ごとに確認していきましょう。

プロ撮影写真の効果:調査・事例データ

Shopify調査・Made.comの事例(ECサイト)

英国のフォトグラフィースタジオ Visual Chaos Studios の記事 によると、Shopifyが実施した調査ではプロ品質の写真を使った商品の CVR は、低品質写真と比較して平均33%高かったと報告されています。同記事ではイギリスの家具ECサイト Made.com の事例として、高品質写真への切り替えでCVRが35%上昇したことも紹介されています。

Nectarの事例

写真マーケティング会社 Think Nectar による Nectar Case Study「Image is Everything」 では、低品質な写真からプロ撮影写真に切り替えることで、CVRが15〜20%向上した事例が示されています。

Amplify Creative Lab:採用・サービス系LPでの効果

オーストラリアのクリエイティブエージェンシー Amplify Creative Lab の 調査記事 によると、サービス系LPや採用ページにプロ撮影写真を導入した企業では、

  • 直帰率が15〜25%低下
  • ページ滞在時間が30〜40%増加
  • 問い合わせ・フォーム送信数が25〜50%増加

といった変化が報告されています。

※ これらの数値は複数の事例にわたる報告をまとめたものです。すべての企業・業種で同じ数値が保証されるわけではなく、「改善の典型的な範囲」として参考にしてください。

よく流通している「+27%・最大+45%」という数字について

複数の記事で「複数サイトのA/Bテストで平均+27%、最大+45%」という数字が流通していますが、StylePhotos の記事 を含む複数の英語記事が「高品質写真で数十%単位のCVR向上がある」という方向性を共通して示しています。ただしこの27%という数字は、Shopifyの+33%やNectarの+15〜20%など複数の事例を横断的に概数化した代表値である点に注意が必要です。方向性は複数のデータと整合しますが、「ひとつの統合された統計実験」の結果ではない可能性があります。

ストックフォト(フリー素材)との比較

CRO(コンバージョン最適化)の専門研究機関 CXL Institute による 「Stock Photos vs. Real Photos」の調査記事 は、ストックフォトを使ったLPは実際の顧客・社員の写真を使ったLPと比較してCVRが低下し、信頼性も下がるという結果を示しています。同記事では、リアル写真の方がストックフォトよりも「申し込み・問い合わせが35%以上多くなった」ケースも紹介されています。

フリー素材の問題点を採用文脈で整理するとこうなります。

  • 「どこかで見たことある写真」になりやすく、求職者に気づかれることがある
  • 外国人モデルや海外オフィスの写真は「本当に日本の会社?」という違和感を生む
  • 実際の社員が写っていないことで「どんな人が働いているかわからない」という不安が残る

「人の顔が写っている写真」が与える影響

コンバージョン最適化ツール VWO のブログ 「Do Human Photos Increase Website Conversions?」 では、抽象的なイラストを使用したLPと、アーティスト本人の写真を使ったLPでA/Bテストを実施した結果、CVRが8.8%から17.2%へと約95%向上した事例が報告されています。

「顔のある写真」は、訪問者の信頼感と感情的な共感を高める効果があると考えられています。採用サイトにおいても、実際に働く社員の自然な表情が写った写真が、「入社後のイメージのしやすさ」に直結します。

採用写真と応募数の関係:国内事例

写真変更で応募数が1.5〜2倍になった事例

「応募数が2倍になる?おすすめ求人広告の写真撮影のコツ」(株式会社エーデュケーション) などの国内コラムでは、求人媒体に掲載する写真を「条件はそのまま・写真だけ変える」形で入れ替えたところ、応募数が1.5〜2倍に増えた企業事例が複数紹介されています。

特に以下の写真に変更したケースで応募数の増加が報告されています。

  • 社員が複数人写った集合写真(自然な雰囲気・笑顔)
  • 実際の職場環境・オフィスの明るい構図
  • 「どんな人が働いているか」がひと目で伝わる写真

また 「写真やSNS運用で応募数が2倍になる!その理由を求職者目線で」 では、建設業の中小企業が求人媒体の写真を刷新したことで応募数が2倍以上に増加した事例も紹介されています。同記事では「写真1枚に含まれる情報量は文字の約7倍」とも説明されており、視覚的な情報の多さが応募意欲を後押しする理由のひとつとして挙げられています。

Robert Lowdon Photography のレポート

カナダのコマーシャルフォトグラファー Robert Lowdon が featured.com に掲載した 「The Role Images Play In Enhancing Employee Recruitment Strategies」 では、実際の社員写真を導入したことで CTR・CVRが20〜40%程度改善し、応募数が30%増加したという経験談・事例が示されています。

「スマホ写真じゃダメなの?」という疑問に答えます

スマホのカメラは近年で格段に進歩しており、「スマホでも十分では?」という疑問はもっともです。ただし採用サイトで使う写真には次のような壁があります。

  • ヘッダーや大きな背景画像にするとノイズや色ブレが目立ちやすい
  • 構図・ライティングの差が、写真の「プロっぽさ」に直結する
  • 求職者は複数の会社を同時に比較しながら見ている。写真の質が低いと「この会社、大丈夫かな?」という不安につながる

採用サイトは求職者にとって「入社前に会社の雰囲気を判断する場所」であり、写真が与える第一印象は非常に大きいといえます。

採用写真の費用対効果を試算してみると

プロ撮影の費用を仮に1日20万円とした場合、その写真を2〜3年間使い続ければ月割りで数千円〜1万円程度のコストです。一方、応募数が増えれば以下のような費用が削減できます。

  • 求人媒体:掲載1回あたり数十万円
  • 人材エージェント:採用1名あたり年収の15〜30%

応募数が増え、質のいい候補者が来るだけで、撮影費用はすぐに回収できます。採用写真は、一度投資すればずっと使える「採用資産」です。

まとめ:採用サイトの写真は「コスト」ではなく「投資」

採用サイトの写真を変えることは「なんとなくきれいにしたい」という話ではありません。応募数・応募の質・内定承諾率・入社後のミスマッチ、これらすべてに写真は影響しています。

複数のデータが示すとおり、プロ撮影の写真を使った採用サイトは、そうでない場合と比較して問い合わせ・応募数が増加する傾向があります(Amplify Creative Lab調査では+25〜50%、国内事例では1.5〜2倍の増加が報告されています)。

採用活動に力を入れているのに、写真がネックになっているとしたら——それは非常にもったいないことです。

参考資料

本記事で紹介した数値は、以下の調査・記事をもとにしています。なお、各数値は特定の事例・調査における報告値であり、すべての企業・業種で同様の結果が保証されるものではありません。

タイトル 出典 引用した主な数値・内容 信頼性メモ
The Impact of Product Photography on eCommerce Conversion Rates Visual Chaos Studios Shopify調査:+33% CVR向上、Made.com:+35% CVR向上 記事に明示された数値。根拠としての信頼性が高い
Nectar Case Study – Image is Everything thinknectar.com 低品質→プロ撮影で+15〜20% CVR向上 事例ページに明示された数値。根拠としての信頼性が高い
How Professional Photography Improves Your Website Conversions Amplify Creative Lab 直帰率15〜25%低下、滞在時間30〜40%増、問い合わせ・応募+25〜50% 記事に明示された数値。複数事例の報告値
The Impact of High-Quality Photography on Your E-commerce Conversion Rates StylePhotos 高品質写真でのCVR大幅向上(複数事例の概数として+27%〜+45%) 方向性は正しいが「50サイトの統合的A/Bテスト」としての厳密な統計は確認要。概数として参照
Stock Photos vs. Real Photos: Does It Matter? CXL Institute ストックフォト使用でCVR低下・信頼性低下。リアル写真で申し込み35%以上増のケースあり CRO専門機関による調査。根拠としての信頼性が高い
Do Human Photos Increase Website Conversions? VWO 抽象画→人物写真でCVRが8.8%→17.2%(+95%)に上昇 A/Bテストの具体的な数値として記事に明示。根拠としての信頼性が高い
Recruitment Photography: The Role Images Play featured.com(Robert Lowdon) 社員写真導入後、応募率+30%、CTR・CVR+20〜40% 実務経験談を含む報告。個別事例のレンジとして参照
応募数が2倍になる?おすすめ求人広告の写真撮影のコツ 株式会社エーデュケーション 写真変更のみで応募数が1.5〜2倍になった国内事例 国内コラム事例。複数事例の代表値として参照
写真やSNS運用で応募数が2倍になる!その理由 lifedesign-hmo.com 建設業中小企業:写真刷新で応募数2倍以上 国内事例。「写真のみ変更」という条件の明確な比較事例
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この記事を書いた人

【経歴】 1987年、広島県生まれ。2006年より報道の現場で活動を開始し、政治・社会・経済ニュースの取材撮影に従事。これまでに1万人以上のタレント・著名人を撮影。2014年10月、ビジネス撮影に特化した写真事務所「deltaphoto」を設立。2017年4月、株式会社デルタクリエイティブとして法人化。現在は、これまでの経験をもとに「ビジネスにおける写真の価値」を再定義し、撮影現場のディレクションおよび品質管理に専念。あわせて、同社プラットフォームを通じて「プロフェッショナルの技術」と「ユーザーの想い」を繋ぐ活動に注力している。

【主な撮影・ディレクション実績】(順不同・敬称略)グーグル合同会社 / 三菱商事株式会社 / ボストン・コンサルティング・グループ / 株式会社NTTドコモ / 東京地下鉄株式会社(東京メトロ) / 日本テレビ放送網株式会社 / 株式会社サイバーエージェント / 株式会社集英社 / 株式会社ソニー・ミュージックレーベルズ / 経済産業省 / 東京大学 / スペイン大使館 ほか多数

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