
ホームページ用写真撮影サービスを依頼する際に、事前準備として押さえておきたいポイントを紹介します。当日のスムーズな進行と仕上がりの満足度を大きく左右する内容ですので、撮影前にご一読ください。
ホームページ用写真撮影の準備段階でまず必要なのは、「どのコンテンツにどのような写真を入れたいか」を事前にまとめることです。
例えば「代表挨拶」のページには「社長のポートレート」が必要なので、
この2パターンの写真を「影をつけて渋めの写真にしたい」や「親しみやすい社風をアピールしたいので、明るいライティングで笑顔の写真を多めにお願いしたい」といったオーダーにしていただくと、カメラマンは理解しやすくなります。
求人ページの社員インタビューには、社員さんのイキイキと働いている様子(パソコンのキーボードを打っていたり電話をしていたり)やインタビューカットを全体的に明るく爽やかな感じに……といった具合です。
これらの必要な写真をリストアップし、効率よく撮影ができる形で撮影リストを作っておきましょう。もちろん撮影当日は、日常的に撮影を行っているカメラマンに提案を依頼することも可能ですが、まず「何を撮りたいか」が決まっていなければ、当日お伺いするカメラマンが指示を出すことはできません。
あまりにも詳細に決めていただかなくとも、「社長の写真を2パターン」「社員のインタビュー写真を人数分」「働いている様子のカットを一人3種類、全部で5人分(合計15カット)撮影」「笑顔の集合写真」といった粒度だけでも、当日の撮影の進み方が変わってきます。
また、撮影リストを作る際には、
といった情報を事前に決めていただき、その上で撮影の順番の目安も決めていただけると当日の撮影がスムーズになります。
あらゆるシチュエーションで撮影をするため、移動が最小限になるようなタイムラインをおすすめします。例えばインタビューやプロフィール写真など、同じ場所で連続して撮影できるものはまとめて撮影すると効率的です。
撮影リストの作成と合わせて、カット数や人数に応じた所要時間の目安を把握しておくと、当日のスケジュールが組みやすくなります。プロフィール写真を複数名まとめて撮影する場合、1名あたりの目安は次のとおりです。
撮影スタイル1人あたりの目安1時間あたりの人数主な用途スピード優先1〜1.5分40〜60名社員証・IDカード・社内ポータル用標準5〜10分6〜12名SNSアイコン・ビジネスプロフィール品質優先10分程度約6名ホームページ・採用サイト・宣材写真
ホームページ用の写真は「品質優先」のカテゴリに入りますので、1名あたり10分程度を見込んでおくと安心です。
これとは別に、カメラマンの到着後にライティングのセッティング(約30分、背景紙を使う場合は約40分)と、撮影終了後の片付け(同程度)が必要です。例えば2時間の撮影枠であれば、実質の撮影時間は1時間〜1時間20分程度になりますので、スケジュールを組む際はこの点も踏まえてご計画ください。
撮影時間を左右する最大の要因は、被写体の入れ替えがスムーズかどうかです。順番をリスト化し、次の方が撮影スペースの前で待機できる体制を整えておくと、テンポよく進行できます。姿見を手前に置いておく、荷物置き場を用意しておく、といった工夫も時間短縮に効きます。
先ほどの話の続きになりますが、例えばホームページをリニューアルするために写真撮影が必要という場合、ホームページ制作会社さんから制作途中の仮デザインが届いているかと思います。
もし撮影日までに仮デザインが共有されていない場合でも、近づけたいイメージや、今までのホームページのURLをカメラマンに事前に共有し「それらとイメージとしては近いものにしたい」といった情報だけでも、撮影当日のライティングに反映することができます。
など、ぼんやりとしたイメージがあると思います。これらのイメージだけでも、照明の準備は大きく変わってきます。

被写体の方々の服装は、当日の仕上がり・統一感に直結する重要なポイントです。複数名まとめて撮影する場合は、事前に社内の服装ルールをそろえておきましょう。担当者の方にあらかじめ周知いただきたいのは、次のような項目です。
業種別の服装の目安は次のとおりです。自社の雰囲気と合わせてご検討ください。
服の色や柄についてカメラマンから「こうしてください」という指定は特にありません。「ネクタイはこの色とこの色、どちらが良いだろう」と迷われる場合は、候補を複数持参いただき、撮影当日に実際に合わせながら決めることも可能です。
なお、白背景で白い服を着ていただいても、陰影のつくライティングを行えば背景に溶けることなく撮影できますので、安心してお越しください。
人物写真の撮影で白背景が必要な場合、つなぎ目のない白壁の前や、場合によってはプロジェクター用のロールスクリーンの前で撮影することができます。また、白色の背景紙を事前に持ち込み、撮影することも可能です。
背景紙を使用した場合には、バストアップだけでなく、全身を白バックで撮影することができますので、簡易的な写真スタジオを作るイメージです(背景紙オプションについては別途ご案内いたします)。
撮影をスムーズに進めるためにも、以下の点は事前に整理・ご相談いただくことをおすすめします。
用途については、コーポレートサイトのみなのか、採用パンフレットやSNSなど他媒体にも展開するのかを明確にしておきましょう。用途によって縦構図・横構図の必要枚数が変わりますし、後からトリミングを前提として余白を広めに取るなどの撮影対応も可能になります。
納品形式や解像度、レタッチの範囲(明るさ・色味調整、肌の簡易補正など)についても、事前にご要望をお伝えください。
著作権・ライセンスについては、当社の納品データの著作権はカメラマンおよび当社に帰属しますが、クライアント様には使用範囲・期間・媒体・地域に制限のない広いライセンスをお渡ししています。具体的には次のとおりです。
実務上は譲渡を受けたのと同じ感覚でご利用いただけますので、用途変更による追加費用の心配はありません。著作権の譲渡をご希望の場合は、有料の「著作権譲渡オプション」にて対応可能ですので、お見積りの際にお申し付けください。

最後に一番大切な、日々写真撮影を行っているカメラマン側からのお願いです。当日、企業のご担当者様には積極的に撮影に参加していただきたく思っています。
撮影対象となる社内の方々の当日のマネジメントや、必要な写真のイメージを一番把握しているのは、当日お伺いするカメラマンよりも、事前に会社の特色や一押ししたいポイントを十分に把握している会社のホームページ・広報・PR担当の方です。
まれに、カメラマンにすべてを任せてその場を離れられる方もいらっしゃるのですが、より良いものを残すためにはそれではリスクが大きくなってしまいます。
具体的には、担当者様には次のような役割を担っていただけると、仕上がりが大きく変わってきます。
ホームページやパンフレットのデザインにおいて、写真は非常に大きな面積を占め、会社のイメージに大きく影響を与えます。そのため、担当者の方とも相談しながら良い写真を残していきたい、というのが私たちカメラマンの思いです。
【経歴】 1987年、広島県生まれ。2006年より報道の現場で活動を開始し、政治・社会・経済ニュースの取材撮影に従事。これまでに1万人以上のタレント・著名人を撮影。2014年10月、ビジネス撮影に特化した写真事務所「deltaphoto」を設立。2017年4月、株式会社デルタクリエイティブとして法人化。現在は、これまでの経験をもとに「ビジネスにおける写真の価値」を再定義し、撮影現場のディレクションおよび品質管理に専念。あわせて、同社プラットフォームを通じて「プロフェッショナルの技術」と「ユーザーの想い」を繋ぐ活動に注力している。
【主な撮影・ディレクション実績】(順不同・敬称略)グーグル合同会社 / 三菱商事株式会社 / ボストン・コンサルティング・グループ / 株式会社NTTドコモ / 東京地下鉄株式会社(東京メトロ) / 日本テレビ放送網株式会社 / 株式会社サイバーエージェント / 株式会社集英社 / 株式会社ソニー・ミュージックレーベルズ / 経済産業省 / 東京大学 / スペイン大使館 ほか多数