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ホームページ写真を自社で撮影する方法

ホームページ写真を自社で撮影する方法

コーポレートサイトを新設・リニューアルするとき、「ホームページ用写真撮影を、まず自分たちでやってみよう」と考える担当者の方は少なくありません。外部のカメラマンに依頼するとコストがかかりますし、ブログ・採用コンテンツ・SNS投稿用の素材であれば、スマートフォンや社内のカメラでも十分対応できるケースがあります。

ただし、自社撮影にはいくつかの落とし穴があります。このページでは、ホームページ用写真撮影を自社で行う際の実践的な手順と注意点を、スマートフォン撮影を中心にまとめました。「まずは自分たちで撮ってみたい」「更新頻度を上げたい」という担当者の方の参考になれば幸いです。

撮影前に:デザイナーと写真の使われ方を確認する

撮影に入る前に、必ずウェブデザイナーや制作担当者と打ち合わせをしておくことをおすすめします。どのページのどの位置に、どのような写真が入るのかを事前に把握しておくことで、必要なカットが明確になるからです。

使用箇所ごとに求められる比率は異なります。たとえばトップページのキービジュアルは横長(16:9など)で使われることが多く、採用ページの社員紹介カードは正方形(1:1)が使われることもあります。スマートフォンで縦向きに撮影した写真では対応できないケースが出やすいため、撮影前にデザイナーから「横長メイン」「正方形も必要」などの指定を確認しておくと、撮り直しのリスクが減ります。

代表挨拶のポートレートなら縦構図でバストアップ、サービス紹介なら少し引いた全身カット、といった具合に、デザインの仕様から逆算して「どこで・誰が・どんな構図で撮るか」を決めておくことで、当日の撮影がスムーズに進みます。事前にデザイナーからデザインカンプや参考画像を共有してもらえると、撮影リストがより具体的に作れます。なお、撮影時は後からトリミングできるよう余白を多めに確保しておくとよいです。スマートフォンは画角が狭くなりやすいため、意識して引いて撮ると後の編集に余裕が生まれます。

また、後からのトリミングを前提に、余白を多めに確保して撮影するのも有効です。スマートフォン撮影は画角が狭くなりやすく、ギリギリのフレーミングで撮ると後で使いにくくなるため、被写体の周囲に余裕を持たせるよう心がけてください。

撮影前チェックリスト

撮影当日にあわてないよう、以下の項目をあらかじめ確認しておきましょう。

  • 片付け・背景整理:映り込む机の上、棚、ホワイトボードが整理されているか
  • ロゴや看板の確認:意図せず他社名やロゴが映り込まないか
  • 服装の統一感:全員の服装トーンをある程度揃えるか、事前に案内しているか
  • 縦横比の指定:デザイナーから使用サイズ・比率を確認しているか
  • 個人情報の写り込み確認:PC画面・名札・郵便物・個人情報が含まれる資料が映っていないか(企業サイト用途では必須)
  • 被写体同意の確認:SNS・採用ページ・会社概要などで二次利用する場合は、あらかじめ社員の同意と社内ルールを整理しておく

撮影場所と撮影担当者を決める

撮影場所は、自然光が入りやすい社内スペースを第一候補にしましょう。撮影担当者については、カメラや写真が得意なスタッフが一人いると心強いです。スマートフォン撮影であれば専門的な機材スキルは不要ですが、構図・光・背景整理の基本を押さえることは必要です。「誰でも何も考えずに撮れる」わけではなく、「基本を学べば担当者が対応できる」という感覚で準備を進めてください。

なお、撮影する人と被写体(モデル役)が同一になる自撮りは避けてください。構図の調整や表情の確認が難しく、品質にばらつきが出やすいためです。2名以上で役割分担するのが基本です。

撮影前の確認事項

撮影当日をスムーズに進め、後から使えない写真が出るのを防ぐために、以下を事前にチェックしておきましょう。

  • 片付け・背景整理:不要な物、散らかった机、汚れた壁などが映り込まないよう事前に整理する
  • 服装・身だしなみの統一:会社のブランドトーンに合った服装を被写体に事前に伝えておく
  • 縦横比の確認:使う場所ごとに必要な比率(横長・正方形・縦など)を把握しておく
  • 写り込みチェック:PC画面・名札・ホワイトボード・郵便物などに機密情報や個人情報が映っていないか確認する
  • 被写体の同意確認:SNS・採用ページ・会社概要など社外に公開する媒体への利用については、被写体本人から事前に同意を得ておく

スマートフォンで人物を撮影するときのポイント

スマートフォンで人物を撮影するときに見落とされがちなのが、カメラのレンズ選択です。標準カメラアプリのデフォルト設定では「広角レンズ」が使われていることが多く、広角レンズで近距離から人物を撮影すると、顔や体のパースが歪んで見える原因になります。最近の多くのスマートフォンにはレンズが複数搭載されており、望遠側(×2倍や×3倍)に切り替えることで、歪みの少ない自然な写りになります。デジタルズームとは違い、物理的に望遠レンズへ切り替えることがポイントです。

ただし、望遠レンズは広角レンズと比べて光を取り込む量が少ないため、採光が十分でない室内では暗くなりやすい傾向があります。望遠に切り替えたときに写真が暗くなる場合は、被写体を窓に近づけるなど光量を補う工夫を合わせて行ってください。歪みの軽減と明るさのトレードオフを確認しながら使い分けるのが現実的です。

次に重要なのが光の使い方です。照明機材がなくても、環境光をうまく活用すれば十分きれいに撮影できます。窓辺で光が斜め45度から入る位置に被写体を配置すると、顔に立体感が出て自然な仕上がりになります。

蛍光灯の真下での撮影には注意が必要です。蛍光灯そのものが常に悪いわけではありませんが、真上からの単一光源になると目の下や鼻の下に強い影が落ちやすく、顔の印象が暗くなりがちです。「蛍光灯の下のほうが明るくてきれいに撮れる」と感じることもあるかもしれませんが、撮影の前に被写体の顔に不自然な影が落ちていないかを必ず確認してください。自然光が入る窓辺や、光が均一に回る曇りの日の屋外は、人物撮影に適した環境です。

また、撮影中の雰囲気も写真の仕上がりに大きく影響します。コーポレートサイトには自然な笑顔が映えますが、そのためには撮影の場が楽しい雰囲気である必要があります。「撮りますよ」とかしこまって声をかけるよりも、雑談しながら自然な表情が出た瞬間にシャッターを切る方が有効です。ただし、笑いすぎた表情はコーポレートサイトのトーンやブランドイメージに合わないことがあります。真面目・誠実・明るい・先進的など、会社が伝えたい雰囲気に合った表情のさじ加減を、撮影前にスタッフ間で共有しておくとよいでしょう。

撮影後のレタッチについて

撮影が終わったら、写真の明るさや色味を整えるレタッチを行いましょう。専門的なソフトがなくても、スマートフォン上で十分な調整ができます。たとえばAdobe Lightroom モバイル版は、無料の範囲内で一部の基本編集が利用できる場合があります(提供内容はプランや時期によって変動することがあるため、最新情報は公式サイトをご確認ください)。iPhoneやAndroidの純正カメラアプリに内蔵された編集機能でも同様の操作ができ、手軽に試せます。

具体的には、顔が暗く写っていれば「露出」や「シャドウ」を上げる、肌の色が青白ければ「色温度」を暖色(オレンジ)方向に調整する、オフィスの蛍光灯で撮影したために全体が緑がかっているなら「色かぶり補正」を使う、といった操作で仕上がりは大きく変わります。

複数の写真を使う場合は、明るさ・色温度・トーンをある程度揃えることが重要です。バラバラの色調のまま掲載すると統一感が失われ、ブランドイメージにも影響します。一方、美肌フィルターや過度な肌補正はビジネス用途では不自然な印象を与えることがあるため、あくまで自然な範囲にとどめるのがベターです。

プロに依頼することを検討すべきケース

自社撮影のホームページ用写真は、コスト面でのメリットがある一方で、一定の限界もあります。ビジネス向けのカメラマン派遣サービスを運営している中でよく受けるご相談のひとつが、「以前スマホで撮った写真を使っていたのですが、会社のイメージに合わないので撮り直したい」というものです。撮影した写真が使えなかったというよりも、会社の成長や事業の方向性の変化とともに「写真が会社の雰囲気を正しく伝えていない」と感じるタイミングが来るケースがあり、結果として短期間での撮り直しにつながることがあります。

こうした経緯を踏まえると、次のような「会社の顔」となる重要なカットについては、最初からプロのカメラマンに依頼することを検討する価値があります。

  • 代表・役員のオフィシャルポートレート
  • トップページに配置するキービジュアル
  • 採用ページのメイン写真
  • 広告や媒体への流用を前提とした写真

プロに依頼することは初期コストがかかりますが、丁寧に撮影・編集された写真は長期にわたって使い続けられるため、撮影目的や更新頻度によっては費用対効果が高くなる場合があります。特にブランディングに力を入れたい企業にとって、写真の一貫性と品質は重要な要素です。

写真とブランディングの関係

ホームページ用写真は、単なる「素材」ではありません。ウェブサイトを訪れたユーザーが最初に受け取る印象の多くは、テキストよりも先に視覚情報として処理されます。写真のトーン・色味・被写体の雰囲気が、そのままその会社のイメージとして記憶に残ります。

たとえば、暗くて構図が曖昧な写真が並ぶサイトと、明るく統一感のある写真が並ぶサイトでは、掲載しているテキストの内容が同じであっても、訪問者が受ける印象は大きく異なります。ブランディングとは、特別なロゴや色だけを指すのではなく、写真の世界観を含めた企業全体のビジュアルの一貫性でもあります。色調・構図・照明スタイルが統一されたビジュアルは、採用候補者や見込み顧客に対して、企業の信頼性やプロフェッショナリズムを言葉以上に伝えます。

まずは自社で撮影できる範囲から始めてみて、クオリティに限界を感じる部分からプロに任せるという段階的なアプローチが、現実的な一つの選択肢です。ホームページ用写真の出張撮影については、別記事「コーポレートサイト向け写真撮影の依頼前に知っておきたいこと」もあわせてご覧ください。

撮影料金、すぐにわかります。

この記事を書いた人

【経歴】 1987年、広島県生まれ。2006年より報道の現場で活動を開始し、政治・社会・経済ニュースの取材撮影に従事。これまでに1万人以上のタレント・著名人を撮影。2014年10月、ビジネス撮影に特化した写真事務所「deltaphoto」を設立。2017年4月、株式会社デルタクリエイティブとして法人化。現在は、これまでの経験をもとに「ビジネスにおける写真の価値」を再定義し、撮影現場のディレクションおよび品質管理に専念。あわせて、同社プラットフォームを通じて「プロフェッショナルの技術」と「ユーザーの想い」を繋ぐ活動に注力している。

【主な撮影・ディレクション実績】(順不同・敬称略)グーグル合同会社 / 三菱商事株式会社 / ボストン・コンサルティング・グループ / 株式会社NTTドコモ / 東京地下鉄株式会社(東京メトロ) / 日本テレビ放送網株式会社 / 株式会社サイバーエージェント / 株式会社集英社 / 株式会社ソニー・ミュージックレーベルズ / 経済産業省 / 東京大学 / スペイン大使館 ほか多数

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